小坂
大阪府枚方市で地盤沈下の影響でクラックの現場調査に来ました。
小坂
大阪府枚方市で地盤沈下の影響でクラックの現場調査に来ました。
地盤沈下の影響で犬走りに穴が出来、基礎、外壁とクラックが生じている状態でした。
犬走りの穴です。だいぶ崩れていました。
また、基礎に0.5mm以上のクラックが生じていました。
クラックとは?
壁や基礎、コンクリートに起こるひび割れや、亀裂の事を指します。
クラックはなぜ起こるのが?
クラックは乾燥、経年劣化や地震などの揺れで起こります。
クラックが起こる原因
・乾燥
モルタルやコンクリートなど水を使う外壁材が、水分を含み濡れては乾きを繰り返しコンクリートが弱りクラックが起こる。
外壁の表面を覆っている塗膜(塗料が乾燥して固まり、膜状になったもの)が、乾燥が進みクラックが起こる。
・経年劣化
サイディングボードやタイルなどのつなぎ目をふさぐ目地(コーキングやシーリング)が、紫外線によって劣化することで起こる。(サイディング自体の劣化でクラックが生じることはない)
外壁の塗装が紫外線によって劣化しクラックが起こる。
基礎コンクリートや外構に雨水を吸っては乾きを繰り返し、白華現象を起こし、クラックが起こる。
・揺れ
地震や幹線道路沿いでの車の振動や、電車の揺れによって力が加わりコンクリートやモルタル、タイルなどの構造物が耐えきれない場合に生じる。
・材料の馴染みが悪い
モルタルを塗る際、一度乾いてしまった部分を再度塗ると、馴染みが悪く(一体化しなく)クラックを起こす可能性がある。
塩化ビニール系素材とモルタルの様に、馴染みが悪い材料を使った場合、クラックが起こる可能性がある。
クラックを防ぐには?
乾燥や経年劣化は10年ごとの再塗装や、定期的なメンテナンス、行い未然に対処していきましょう。
またクラックがなぜ住宅にとって何が困るのか
クラックから雨水が入るとモルタルやコンクリート基礎の内部の金属網や鉄筋などが錆びて、モルタルを剥がしたり、コンクリート基礎内部の鉄筋を錆びさせ、爆裂現象を起こし基礎内部から基礎を破壊してしまいます。
外壁のサイディングやタイルの場合、目地のクラックから侵入した雨水が、下地の胴縁(ボードを張り付ける為の木材)の腐食や石膏ボードの劣化を招きます。さらに進むと断熱材や、柱や土台木といった木材に水が回り木腐れや、カビの影響が出てきます。またカビや木腐れが起こると白蟻被害も生じます。
この様にクラックからみずが侵入することで、普段は目に見えない箇所の錆び、腐食といった住宅に悪影響を及ぼします。
また、住宅の歪みによる、建具の開け閉めがし難くなった、床が傾いているなど。
住宅のクラックによる歪みが生じている場合、基礎の強化や、住宅の強化、地盤改良などの補強補修が必要になります。
最近では、地盤調査や改良を行われるようになり、耐震性能が高くなっているため、住宅の歪みからクラックは起こりにくくなっているのですが、クラックの原因はその他多数にあるので、見つけた場合早めにメンテナンスをおススメします。
この様にコンクリート亀裂補填剤(パワーアラスト)を使用し補修しその上から、補強材(タックダイン)を施工し補修補強したりします。
クラックの種類
クラックは大きく分けると、2種類に分けられます。
クラックの幅(大きさ)が0.3㎜以下なら【ヘアクラック】といい他のクラックと違います。
0.3㎜以下ならまだ内部に水が侵入しておらず、水も入りにくいので急速な対応はしなくてもいいですが、早めの対応が必要です。
また0.3㎜以上なら水が侵入しやすいので、急速な対応が必要になります。
1㎜以上クラックが生じている場合、すでに内部に水が侵入している可能性があります。
その際は家屋調査が必要で急速に施工会社に対応してもらいましょう。
乾燥や経年劣化によるクラックは定期的なメンテナンスである程度防ぐことが出来ますが、
クラックを見つけた際、慌てる事はありません。
クラックの幅を測り0.3㎜以上ならお電話ください。すぐ対応させていただきます。
そのまま放置しておくと、クラックが広がり雨水が侵入し、木腐れやカビ外壁だけで留まらず内装にまで、
腐食、カビなど1次被害、2次被害と及び兼ねません。最悪、構造体まで手を加えないといけない状態にまで及び、大規模な工事になりかねません。
早めな対応をよろしくお願いいたします。
大阪府枚方市で地盤沈下の影響でクラックの現場調査