お知らせ
京都市伏見区で浴室の床タイルの剥がれで調査で水漏れが発覚
小坂
こんにちは!キズナファミリーホームです!
京都市伏見区で浴室タイルの床の破損で現場調査を実施しました。
浴室の下(床下)では浴室を床の下で支える木材(柱や土台木)があります。
タイルのひび割れ箇所から雨水が浸透し、床の下で木材を腐らせてしまいます。
また浴室のタイルとタイルの隙間を埋める為の目地(防水セメント)が使用されています。
目地の防水が切れてしまうと浴室の床内部に水が侵入してしまい劣化を引き起こしてしまいます。
浴室の構造とは?
タイルの浴室はこういう構造になっています。
タイルの床は
・タイル ・目地 ・土台(コンクリート)で出来ており、コンクリートには防水性が無い為水の浸透を防ぐ対策をしています。
浴室の構造を知ったところで、タイルの耐用年数は焼き物なので、
大きな衝撃(地震や重い物を落下)など外的要因がない限り50年100年と持つ代物ですが、
目地材の防水が切れるのが約15年~20年ですのでその時期を目安に浴室タイルの張り替えを行いましょう。
ひび割れを部分補修することも可能ですが、内部に水が溜まっている状態もしくは耐用年数が超えている場合、
木部の腐りが進行してしまうと様々な箇所(脱衣場の床や構造の木材)が劣化してしまう為、浴室のタイルの張り替えをオススメします。
先ほどの説明の水の浸透箇所を赤矢印で表示しておりますが、実はここまで水の浸透が危惧されている箇所があります。
その箇所の水の浸透を防ぐために、目地材があるのですが、やはり永久的に阻止できるわけではありません。
セメントや基礎コンクリートなどの硬い素材は、頑丈だから大丈夫と思われている方が多いですが、
実は、水や排気ガスなどの性質には弱く、浸透することで劣化するのです。
タイルは焼き物なので、割れたりすると補修や部分張り替えは可能ですが、下地のコンクリートや内部まで浸透しているひび割れなどは、
全体の補修の対象となります。
なぜ全体的な補修が必要なのか?
なぜ下地までのひび割れや、目地材の変色、剥がれがあると全体補修が必要なのか?と思います。
まず、下地まで到達しているひび割れやタイルの破損では、内部まで水が浸透している恐れがとても多いのです。
そのため、下地のコンクリートの劣化進み、コンクリートに水が吸収されその水分で、周りの木材や基礎コンクリートに影響を与え、劣化を促進させます。
目地の変色や剥がれの原因としまして、経年劣化があげられます。
目地材の耐用年数が約15年~20年と使用頻度で年数の違いがありますが、約20年前後で水を弾く為の防水機能がなくなります。
そのため浴室の年数が上記の年数よりも経っている場合は、全体の張替工事をおすすめします。
水が浸透してしまうと?
水が浸透し長年放置していると、木材の腐食や基礎コンクリートの劣化の促進。
床下での湿気の発生でカビや害虫(シロアリ)などの繁殖が危惧されます。
実際の現場の写真
浴室の土台木(構造)へ水が浸透し、床下に湿気をこもらせるとカビの発生の原因になります。
湿気が発生し、床の下で木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)と呼ばれる菌が繁殖します。
床の下で湿度が高く湿気がこもるとどの様な影響があるのか?
害虫や菌の繁殖をさせてしまう
害虫やカビ、菌は湿度の高い箇所を好む特性があります。
特に換気ができない、床の下で常時湿気がこもった状態になると、シロアリやカビの繁殖には最適な条件です。
最近では冷暖房効率化に伴い、気密性を優先する方も増えてきましたが、実は湿気が発生すると気密性が高いせいで湿気がこもりやすい環境に。
過去では、換気性や地盤からの湿気が影響で木材が腐るという利点から、ベタ基礎が作られましたが、
ベタ基礎だからと言って、完全に安心ていうわけではないのです。
湿気の影響はお住いに大きなダメージを与える
床の下の湿度が高い箇所、換気ができないなどの高環境で繁殖した、シロアリやカビは大きな影響を与えます。
床の下での繁殖の発見が遅れると、居住空間までも侵食していきます。
特に、押入などの床部分にカビの発生やにおいの発生や床材の老朽化の原因、壁材のカビの発生など。
その症状を改善しようとし、床材など張り替えたとしても数年で症状を繰り返すのです。
またカビなどの繁殖でダニの繁殖、カビの発生でアレルギーを発症する原因にもつながってきます。
水漏れや湿気の発生でお住いの寿命が短くなる
木造建築だけではなく、床材など木材に影響を与えるのが、木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)と呼ばれる菌が繁殖します。
木材腐朽菌が繁殖すると通常よりも速いスピードで木材の腐食が進行します。
通常の木材の含水率は13~20%ですが、湿気による含水率は25%を超えるとさらに木材腐朽菌が繁殖し、
腐食率が5%超えると、木材の強度は低下し、通常の強度よりも半分ほどになってしまいます。
木材の劣化だけではなく、コンクリートも上記で書いた通り水分の影響を受けるため、コンクリートの老朽化も早めます。
水分を吸収、乾燥を繰り返すとコンクリート材は内部の成分が表面に露出し強度も低下します。
浴室の耐用年数や、劣化症状をしっかりと調査し原因の改善をしないと、リフォームや補修はすべて無駄になる恐れがありますのでご注意を。
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